冬になるとたくさんの人が待ちわびているクリスマス。
12月25日がクリスマス当日で12月24日はクリスマスイブだというのが一般的な考え方ですよね。
ですが、本当にそうなのでしょうか。
みんな当たり前に思い込んでいることだから今さら誰にも聞けないですよね。
そこで今回は、クリスマスとクリスマスイブの違いを詳しく解説しました!
ここで勉強していってくださいね。
目次
クリスマスイブの「イブ」ってクリスマスの「前日」じゃない?
クリスマスイブはクリスマスの前日のことでしょう?
誰もがそう答えると思います。
しかし、事実は違っていました!
クリスマスはイエスキリストの誕生を祝うお祭りであることは皆さんご存知でしょう。
そしてクリスマスイブですが、これはクリスマスの「前日」ではなく、クリスマスの「前夜」を指す英語なのです。
Eve(イブ)=Evening…夜、晩ですから、クリスマスの晩のことなのです。
クリスマスの晩というと12月25日の夜じゃないのかと疑問に思う方もいるかと思いますが、教会暦では、1日は日没からスタートし、日没に終わるため、一般暦で言う24日の日没から25日の日没までがクリスマスとなっていて、2日間にわたって考えられているのではなく、クリスマスもクリスマスイブも1日の中に存在するのです。
下の図を見てください。
頭がこんがらがりそうになりますが、整理すると本来クリスマスとクリスマスイブは…
クリスマスイブ…12月24日の日没から深夜0:00まで
クリスマス… 12月24日の日没から12月25日日没まで
ということになりますね。
※表の出典:wikipedia
24日全体をイブと呼ぶのではない上に25日が1日中クリスマスなわけではなかったのです。
でも今は24日がクリスマスイブ、25日がクリスマスと認識されているので、おそらく日本でこの常識が変わることはないでしょう。
●クリスマスイブの意味は?
クリスマスイブはクリスマスの夜だということが上記の内容から分かりましたね。
日本はクリスマスというと恋人たちのイベントのように思われていますが、海外ではクリスマスは家族で過ごすことを重視する国がほとんどです。
もともと日本の行事ではないですから、こうしなくてはいけないという決まりはありません。
でもイブがクリスマスの前日といった間違った解釈をしていると欧米の方には笑われるそうですよ。
そこだけは正しい意味をしっかり知っておきたいですね。
●英語のChristmasのmasの意味は?
英語ではクリスマスはChristmasと表記されますがこの意味は何でしょうか。
クリスマスの語源は色々ありますが、日本のクリスマスは英語のChrist(キリスト)のmass(ミサ)に由来するといわれています。
ミサとはキリスト教の礼拝集会ですね。
日本ではクリスマスのほかに降誕祭や聖誕祭という呼び方もあります。
ギリシア語では「クリストゥ・ゲナ」といい、「キリストの誕生」を意味しますが、こちらが一番分かりやすい語源な気はしますね。
山下達郎の「クリスマスイブ」はやっぱりクリスマスの前日?
日本のクリスマス時期にはたくさんのクリスマスソングが色んなところで流れていますが、山下達郎さんの「クリスマスイブ」はとっても有名ですよね。
この曲は1983年12月14日に発売され、発売から30年以上たっていますが、今でも定番のクリスマスソングとして親しまれています。
知らない方はあまりいないと思いますが、山下達郎さんのクリスマスイブはこちらです。
【動画】
出典:https://www.youtube.com/
この「クリスマスイブ」もクリスマスの前日のことなのでしょうか。
歌詞に「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう…きっと君はこないひとりきりのクリスマスイブ」とあります。
夜の情景が目に浮かぶ歌詞ですね。
このことから考えると、山下達郎さんはイブが24日全体を指すのではなく、クリスマスの前夜ということを知っていて、クリスマスイブ、つまり夜のことを分かりやすく歌詞に書いたのではないでしょうか。
ですが、山下達郎さんの歌詞に込めたはっきりとした意味が分かる情報は見つかりませんでした。
憶測でしかないのですが、山下達郎さんは本当のクリスマスイブの意味を知っていたのでは?と考えられます。
●まとめ
クリスマスとクリスマスイブの違い、知らなかった方が多いのではないでしょうか?
日本では完全にクリスマスイブは24日、クリスマスは25日と1日全体のことを指しているので、知らない人が多いのも無理はありませんよね。
由来を知っているとクリスマスの過ごし方も少し変わってくるかもしれませんね。
24日の晩に豪華なディナーとともにパーティーをして、25日は余韻に浸りながら、過ごす。
そんな風になるかもしれません。
イブの意味をちゃんと知っていれば、海外の人にも笑われずに済みますよ。
しっかり覚えておきたいですね。