節分の意味は?豆まきの由来と作法、恵方巻きの由来と正しい食べ方は?

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写真:wikimedia.org

節分には「鬼は外~福は内~」の掛け声で豆まきするのが恒例行事。

それと同じく定番なのは恵方巻き。
恵方に向かって無言で食べる光景が、テレビなどでも流れますよね。

でも、どうして2月3日が節分で、豆まきや恵方巻が定番となったのでしょうか。
今回は、気になるその由来をご紹介します。

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●節分の意味・由来

節分は、雑節という季節の移り変わりを表すために作られた特別な暦日のひとつです。
立春の前日が節分にあたります。

節分という言葉が「季節を分ける」とも意味されています。

この節分はもともと立春・立夏・立秋・立冬の前日にそれぞれあり、1年に4回でしたが、日本では旧暦で新年の始まりと重なることの多い立春が最も尊ばれていたため、立春の前日だけを節分というようになったとされています。

●豆まきの由来と作法、やり方

節分には豆まきをやるのが習慣となっていますが、その始まりは宇多天皇の時代。

鞍馬山の鬼が出てきて都を荒らすのを、祈祷して鬼の穴を封じ、大豆で鬼の目を打ち潰し、災厄を逃れたという故事伝説があるのですが、これが豆まきの由来とされています。

豆は「穀物には生命力と魔除けの呪文が備わっている」という信仰と、鬼の目に豆を投げつける「魔目」、その行為で鬼を滅する「魔滅」と語呂合せができるので、鬼に豆をぶつけることで邪気を追い払い、1年の無病息災を願うという意味があります。

では、その豆まきの作法について紹介します。

ポイントは…
1.炒った豆を使用する
生の豆を使って拾い忘れた場合、その豆から芽が出ると縁起が悪いとされているためです。
さらに大豆を炒ることにより、鬼を封じる効果があるとされています。

2.掛け声をかけながら豆をまく
「鬼は外」「福は内」と言いながら豆をまきましょう。
しかし、名前に鬼の字が使われている家庭や、鬼を祭神としている寺院などでは「鬼も内」という場合があります。

3.豆をまくのはその家の主人かその年の干支生まれの人
お父さんが鬼の役をやる家庭が多いかと思いますが、本来は家の主人である父親が豆をまき鬼を追い払うものとされています。

4.まかれた豆を自分の数え年の分だけ食べる
地方によっては数え年より一つ多く食べる、二つ多く食べる、と差はありますが、豆を食べることで1年の厄除けや健康を祈願するというのはどの地方でも共通しています。

これらを踏まえて豆まきをしましょう。

豆まきをやる時間帯は夕方から夜にかけて。
なぜなら鬼は夜にやってくるといわれているからです。

鬼を家から追い出すように、「鬼は外」の掛け声で部屋から玄関の方に向かって豆をまきます。
今度は「福は内」の掛け声で逆方向の部屋に向かって豆をまきましょう。

これを部屋の奥から玄関まで順番に行います。

終わったら、自分の年齢に合った豆を拾って食べます。

本来はこのようなやり方になりますが、今は正しい方法をやるかどうかよりも、家族で楽しむことを目的に行っている方も多いですよね。
皆でワイワイ楽しみながらできれば、それだけで福がやってくるのではないでしょうか。

●節分にいわしを食べるのはなぜ?

節分の食べものとしていわしもあげられます。
これは西日本に多い習慣です。

いわしの語源は「弱し」「卑し」なのですが、この弱くて卑しいいわしを食べることによって「陰の気を消してしまう」という狙いがあります。

いわしを焼いて食べるときに出る煙も魔除けとして有効なので、節分には焼いたいわしを食べましょう。

●柊鰯(ひいらぎいわし)の由来と飾り方

いわしは食べるだけでなく、魔除けの飾りとして使われる柊鰯があります。

柊の小枝と焼いたいわしの頭を飾るのが柊鰯です。

昔から魔除けには臭いのきついものや、とがったものが使われていましたが、独特の臭いがあるいわしと、とがった柊の小枝はそれにぴったり。

飾る日や外す日には地域差がありますが、一般的には節分当日に玄関や軒先に飾り、2月の終わりまで飾るとされています。

●節分に恵方巻きを食べるのはなぜ

節分に恵方巻を食べるようになった由来は説がいくつかあるのですが、最も有力とされているのが、「江戸時代から明治時代にかけて、大阪の花街で節分をお祝いしたり、商売繁盛を祈願して恵方巻きを食べていた」という説。

巻きずしは「福を巻き込む」とも考えられ、縁起がいいとされているのです。

●恵方巻きの正しい食べ方ってあるの?

恵方巻きを食べるときにはいくつか守りたいことがあります。

ひとつめは恵方をむいて食べるということ。

神様がいる方向に向いてよそ見をせず食べることで、ご利益を授かることができるといわれています。

ちなみに2018年の恵方は南南東やや右ということです。

ふたつめは黙って食べるということ。

1本食べ終わるまで無言でいなければ、ご利益を授かれないとされています。

そして最後に一気に食べるということ。

恵方巻きは切り分けたりせず、食べ始めたらそのまま最後まで一気に食べることとされています。
途中で休憩をはさむとご利益が授かれないといわれています。

今まで知らなかった方も、今年は正しい食べ方にチャレンジしてみましょう!

●恵方巻きの簡単でおいしいレシピ

恵方巻きは買ってきてもいいのですが、自宅で作ると自分好みの味にできていいですよね。
動画で分かりやすく恵方巻きの作り方を紹介してくれているものがあります。

<動画>

これを参考に、恵方巻きを作ってみましょう。

●まとめ

節分について色々とまとめてみました。
参考にはなりましたか。

豆まきといえば、小さい頃に自宅や幼稚園でやっていたのを思い出しますね。
今では行わない家庭も増えてきたようですが、出来る限り季節ごとの行事は大切にしていきたいものです。

恵方巻きも節分時期になると美味しそうなものが店でたくさん売られていますし、余裕のある方は自分で作ってみるのもいいですね。

節分に厄除けをして素敵な1年にしましょう。