写真:京都東山_平安神宮成人式 /Flickr from Keiko Shih
日本では20歳になると成人として、大人と同じ扱いを受けるようになりますね。
それを自覚するために成人の日というものも設けられています。
新年、成人を迎えた若者たちを祝うため成人式も行われますが、成人の日に合わせて開催するところがほとんどです。
成人の日は国民の祝日にもなっていますね。
今回はその成人の日や、成人式にまつわる由来や歴史を紹介しますので、この機会に成人について一緒に考えてみましょう。
●成人の日とは
成人の日は国民の祝日であり、1月の第2月曜日にあたります。
もともとは1月15日が成人の日でしたが、ハッピーマンデー制度の導入により、2000年から現在の成人の日である、1月の第2月曜日に変わりました。
成人の日には、「成人し、大人の仲間入りを果たした若者にその自覚を促し、これから力強く生きていこうとする彼らを祝い、応援する」といった意味があります。
成人を迎える者たちの日とあって、この日には全国各地で成人式が行われるようになっています。
華やかな振袖や袴、スーツ姿の新成人の姿は見ていて清々しい気持ちになりますよね。
●2018年(平成30年)はいつ?
成人の日は1月の第2月曜日となっているため、毎年日付が変わります。
2018年(平成30年)の成人の日は…
1月8日(月・祝) です。
ハッピーマンデー制度の恩恵により、土日月と3連休という方も多いでしょう。
もしかすると、年末年始の休みとつながって超大型連休になっている、まさにハッピーな方もいるかも!?
さらに連休になったおかげで、成人される子供さんがいる家庭では、成人式の準備を手伝えたり、送り迎えも余裕をもってできるようになりましたよね。
●成人式の由来 歴史
成人を祝う式典として成人式が行われますが、どういったきっかけで誕生したのでしょう。
成人を祝う儀式は昔から存在しました。
例えば男子では元服(げんぷく:おおよそ数え年で12 – 16歳)や褌祝い(ふんどしいわい)。
女子では裳着(もぎ:12歳から14歳の頃)や結髪(けっぱつ、ゆいがみ)。
成人になることはいつの時代も、一つの人生の節目として大切にされてきたのです。
今のような成人式は元をたどると、1946年11月22日に埼玉県北足立郡で行われた「青年祭」というものにたどり着きます。
この時代は敗戦間もない頃だったため、喪失状態にあった当時の日本で、未来への希望となる青年たちに、夢を捨てずに強く生きてほしいと願い、励ます趣旨で「青年祭」が開催されました。
この試みが全国に広まり、今行われているような成人式につながったといわれています。
ちなみに成人の日はこの「青年祭」のあとに誕生しています。
「青年祭」に影響を受け、1948年に施行された祝日法により、1949年から成人の日が定められました。
●成人の日と成人式は一緒?
成人式は成人の日に合わせて行われる地域がほとんどですが、必ずしもそうとは限りません。
県外へ進学している若者たちを配慮して三が日のうちに行うところもあれば、帰省しやすい時期を考えて、大型連休中やお盆に成人式を行う地域もあります。
青森、秋田、岩手など、雪の多い地域は8月に成人式を開催します。
ニュースで報じられていましたが、長野市の成人式も8月に行われていました。
その時驚いたのが、女性が振袖ではなく、浴衣で参加していたこと。
成人式には振袖といったイメージが強かったので、個人的にはとても不思議な感じがしました。
しかし、真夏の暑い時期に振袖を着るのは辛いでしょうし、浴衣は浴衣で華やかで可愛らしかったのでアリなのでしょう。
でも、振袖を着る機会は滅多にないので、せっかくの成人式に振袖が着られないというのは少し残念な気もします。
時代と共に成人式などの恒例行事も簡素化が進んでいますし、将来は和装さえもしなくなっている可能性もありますね。
成人式でこんな感動的なシーンもあったようです。
<動画>
出典:youtube
●まとめ
成人の日は成人式が誕生してからそれに影響されて定められたのです。
成人の日がうまれたのちに、成人式が行われるようになったのかと思いきや逆だったのですね。
20歳をむかえて成人すると、社会的立場も変わり、大人の仲間入りを果たします。
19歳と20歳では1歳しか違わないし、20歳の誕生日がきただけでは成人したという感覚がピンとこないですよね。
成人の日や成人式は、大人になったのだと改めて実感させてくれる大切な日です。
自分自身はもちろん、子供を持つ身になってからも大事にしていきたいですね。