写真:Flickr 六義園のしだれ桜(ライトアップ)
東京のお花見スポットとして人気の六義園。
流れ落ちる滝のようなしだれ桜をテレビなどで目にした方も多いのではないでしょうか。
夜になるとライトアップもされ、幻想的な雰囲気を堪能することが出来るのです。
さらにこの六義園は歴史のある庭園で、見所が満載。
桜を見るだけでなく、庭園内の散策も楽しめます。
今回はそんな六義園の桜情報について紹介しますので、ぜひ訪れてみてくださいね。
目次
六義園の歴史 造園時の姿を今に残す名園
六義園(りくぎえん)は、徳川五代将軍・徳川綱吉の側用人・柳沢吉保が、自らの下屋敷として造営した大名庭園です。
六義園という名前は、紀貫之が「古今和歌集」の序文に書いた「六義(むくさ)」という和歌の六つの基調を表す語からきています。
六つの基調とは風・賦・比・興・雅・頌です。
六義園は柳沢が「六義」を「古今和歌集」にある和歌が謡うままに庭園として再現しようとしたもので、設計は柳沢本人によるものといわれています。
平坦な武蔵野の一隅に池を掘り、山を築き、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」を造り上げました。
明治維新後は三菱創業家の岩崎弥太郎の所有となりました。この時の整備事業で、今ある赤レンガの塀が出来ました。この塀も年月を経てとても趣のある風情を醸し出しています。
その後関東大震災による被害も軽微であり、昭和13年(1938年)当時の東京市に寄贈されました。
六義園は和歌の浦の景勝や古今和歌集に詠まれた日本の名勝を八十八境として取り入れた庭園で、大震災や東京大空襲の被害も、奇跡的に受けることなく造園時の造りをのこしたままであることも貴重です。
昭和28年(1953年)国の特別名勝にも指定されてました。
六義園の紹介動画はこちら。
六義園へのアクセス 最寄駅は?
六義園の最寄駅
六義園の最寄り駅は駒込駅と千石駅です。
このうち分かりやすい駅は駒込駅なので、あまり土地勘のない方はこちらを利用すると良いでしょう。
駒込駅からのアクセス
地下鉄南北線駒込駅 2番出口から徒歩6分
JR駒込駅南口から徒歩7分
正門前からは本郷通りを横断できないので、駒込駅から六義園に行く場合は手前で道路を横断しておく必要があります。
千石駅からのアクセス
都営地下鉄三田駅 千石駅 A3出口から徒歩10分
六義園付近MAP
住所、HP、料金など
六義園HP:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index031.html
住所:東京都文京区本駒込6-16-3
電話:03-3941-2222
入園料:一般 300円 65歳以上 150円
※小学生以下及び都内在住・在学の中学生は無料
開園時間:9時~17時(最終入園は16時30分)
※イベントなどの場合は延長あり
公式ツイッターもありますので、興味のある方はご覧ください。
六義園 @RikugienGarden
https://twitter.com/rikugiengarden
六義園 桜の見頃、六義園の見所
六義園での桜の見頃ですが、例年3月中旬から4月中旬となっています。
しだれ桜が3月下旬一足先に満開となり、続いてソメイヨシノも咲き誇ります。
そのため、この時期はお花見に訪れる方でにぎわいます。
六義園は桜以外にも見所たくさん。
・出汐湊
大泉水の池畔の名前のひとつです。
とても眺めがよく、右手には中の島、左手には蓬莱島が、対岸には吹上浜がみえます。
・妹山・背山
中の島にある築山です。
昔は女性を妹(いも)、男性を背(せ)と呼んでいて、この中の島は男女の間柄を表現したものといわれています。
・つつじ茶屋
明治年間、岩崎氏の代に、つつじの古木材を用いて建てられた四阿(あずまや)です。
11月下旬には、紅葉したモミジが堪能できます。
・ささかにの道
ささかにとはクモの古い呼び名です。
老が峰の北側を通る樹幹の小道はクモの糸のように細いところから名づけられました。
・滝見茶屋
静寂な景色と流れ落ちる水音が楽しめます。
・土橋
千鳥・白鴎・山陰・藤浪と名前の付いた4か所の土橋が園内にあります。
それぞれ風情がありとても素敵です。
・渡月橋
「和歌のうら 芦辺の田鶴の鳴声に 夜わたる月の 影そさひしき」の歌から名づけられた雰囲気のある石の橋です。
お花見にいった際には、こちらもぜひチェックしておきましょう。
六義園のしだれ桜 ライトアップ期間は?
六義園のしだれ桜は、例年3月中旬から4月上旬までが見頃となります。
しだれ桜目当てで行く方も多いのではないでしょうか。
流れ落ちる滝のような姿は圧巻ですよね。
六義園では、例年しだれ桜が見頃となる時期に「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」というイベントを行っています。
★2018年も開催が決定しました。
日程:平成30年3月21日(水・祝)~4月5日(木)
イベント時間:9時~21時(最終入園は20時30分)
ライトアップ時間:日没~21時
※イベント開催中は駒込駅から徒歩2分の染井門を開門します。
このイベントではしだれ桜のライトアップが行われるほか、けやき広場では軽飲食やお土産などの販売、吹上茶屋では抹茶と和菓子セットの販売が行われます。
また、期間中は毎日11時・14時に庭園ガイドが行われるので、園内ガイドボランティアの案内で園内散策を楽しむこともできます。
六義園の入園料はかかりますが、イベント自体は無料ですので、この機会に参加してみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちらのページをご覧ください。
・六義園「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」
https://www.tokyo-park.or.jp/event/2017/11/rikugien-20171129.html
まとめ
今回は東京でのお花見スポットとして絶大な人気を誇る六義園について紹介しました。
六義園は歴史ある庭園で、見どころもたくさん。
お花見だけじゃなく、園内を散策するのも楽しいです。
しだれ桜がライトアップされた姿は圧巻。
息をのむほど美しい光景が見られます。
あなたもお花見はぜひ六義園へどうぞ。