ひな祭り(桃の節句)の由来と意味は?ひな飾りはいつからいつまで飾る?

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写真:Pixabay/tonylee0619

3月3日はひな祭り。女の子の日ですね。

雛人形はこの時期にしか出せないから、楽しみに待っている子供さんも多いのではないでしょうか。
各地で、たくさんの雛人形を展示したひな祭りイベントも行われたりしていて、ワクワクしますね。

でもひな祭りの由来って知らない人が意外と多かったり。
今回は気になるその由来や意味について紹介しますので、知らずに祝っていた方はこの機会に知っておきましょう。

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●ひな祭り(桃の節句)の由来と意味

ひな祭りは、女の子の成長を願って行う節句の年中行事です。

桃の節句と呼ばれるのは、旧暦の3月3日(新暦=今の暦では4月頃。2018年は4月18日が旧暦の3月3日に当たります。)が、桃の花が咲く時期であったためといわれています。

ひな祭りのもとになったといわれるのは、「流し雛」という行事です。

流し雛は上巳(じょうし)の節句に行われていました。

上巳の節句の「上巳」とは上旬の巳の日の意味があります。
もともとは3月上旬の巳の日でした。

流し雛とは、紙で作った人形で自分を撫で、汚れを落とし、川に流す風習だったのですが、それが江戸時代になると、川に流さず部屋に飾られるようになったのです。

これがひな祭りの由来とされています。

上巳(じょうし)の節句は、もとは男女ともに厄払いや邪気払いを行っていたのですが、江戸幕府が上巳の節句を3月3日に定め、雛人形を飾ることから女の子の日と決めました。

ちなみに節句とは、中国の陰陽五行説に由来しており、日本の暦においては、季節の節目となる日で伝統的な年中行事を行う日でもあります。

そのうちの5つを徳川幕府の時代に公的な行事・お祝いの日として定めました。それが五節句です。

ひな祭りは、五節句のひとつです。

ちなみに五節句とは以下の5つの節句を言います。

1月7日 七草の節句(人日/じんじつ の節句)

3月3日 桃の節句・ひな祭り(上巳/じょうし の節句)

5月5日 菖蒲の節句(端午の節句)

7月7日 七夕の節句

9月9日 菊の節句(重陽/ちょうよう の節句)

念のためですが、上記の日付はいずれも旧暦の時代に定まったものです。

旧暦の日にちは、新暦(現在の暦)より約1か月~1か月半くらい後の日にちに当たります。(新暦に対応する旧暦の日にちは毎年一定ではなく、毎年これくらいの幅で変動します。)

実際の桃の花の見頃の時期は3月末頃から4月中旬頃ですので、桃の節句という割には、3月3日ではちょっと早い感じがするのはそのためです。

季節感的には旧暦の方がしっくりくるかもしれません。

ちなみに今年2018年は4月18日が旧暦の3月3日に当たります。

●なぜ雛人形を飾るの

雛人形を飾る理由は昔の名残からです。
流し雛をしていた理由と同じく、人形に女の子のけがれを移して、代わりに災厄などを引き受けてもらうためです。

女性が旅行や嫁入りの際に災いに合わないためにも、身代わりとして雛人形を肌身離さず持っていたという話もあります。

そのため、上流階級の娘の嫁入り道具として人気が高まり、さらに夫婦円満を願って男女対の雛人形が作られるようになったのです。

もし、雛人形に汚れや傷みが出てしまったときは、悪い厄を代わりに引き受けてくれたんだと、感謝するべきなのかも。

小さい頃に買ってもらった雛人形はいつまでも大切に持っておき、代々受け継いでいきたいですね。

●ひな祭りの飾りはいつからいつまで飾るの?

雛人形は厄払いの意味があるため、一夜飾りは避けるべき。

地域によって飾り始めの時期に差はありますが、一般的には、立春から2月中旬にかけて飾りつけを行うのがいいとされています。
節分のすぐ後なので、覚えやすいですね。

そして3月3日が終わったら片づけるのが一般的

雛人形をずっと出しているとお嫁に行くのが遅れるなんて話も聞いたことありますよね。
でもこの話はただの迷信なので安心してください。

「いつまでも片づけずにいるなんてだらしない!そんなんじゃお嫁に行けなくなるわよ」というような、しつけに使っていた言葉からこういった話ができたのです。

なので片づける時期も地域によって差があり、月遅れの桃の節句である4月3日まで飾り続ける地域もあります。

(4月3日は旧暦3月3日の1か月遅れです。旧暦の3月3日は現在の暦に直すと大体1か月から1か月半位あとになりますが、毎年変動してややこしいので、4月3日のひと月遅れの桃の節句を、「旧暦の桃の節句」という言う方をされる方もいます。
本来の「旧歴の桃の節句」(旧暦の3月3日)は、2018年は4月18日が旧暦の3月3日に当たります。)

一般的にはひな祭りから約2週間を目安に片づけると良いでしょう。

人形は湿気に弱いので、よく晴れた湿気のない日を狙ってしまうのがベストです。

●折り紙で作る手作りひな飾り

雛人形は折り紙でも折ることができます。
子供さんと一緒に折ってみてはいかがでしょう。

お雛様の折り方動画はこちら。

<動画> 折り紙のお雛様 着物と顔の折り方作り方

お内裏様の折り方動画
<動画>

着物は和柄の折り紙を使うと雰囲気が出てとっても可愛いですね。

●まとめ

今回は女の子のお祭りである、ひな祭りについて紹介しました。

雛人形はただの可愛らしい人形ではなく、厄災を代わりに受けてくれるという役目もあったのですね。
そう思うと、ひな祭りの行事をより一層大切にしなくてはいけない気分になります。

女の子の健やかな成長を願い、今年のひな祭りも楽しんでくださいね。