解禁日が近付くと、毎年大々的に宣伝されるボジョレーヌーボー。
そのキャッチコピーにつられて、ついつい買ってしまったという方も多いのではないでしょうか。
消費者からはキャッチコピーが大げさすぎるのでは?という声もちらほらあがりますが、実際のところ、ボジョレーヌーボーの評価ってどんな感じ?
今回は過去のデータからその評価内容について考えてみます。
目次
●ボジョレーヌーボーの過去の評価は?
ボジョレーヌーボーは毎年「○○年に1度の出来映え」「〇年の間で最高」と大げさなほどの高評価を受けています。
ここでいう評価とは、フランスのボジョレーワイン委員会が10月後半の試飲会で決めたもののことですが、これを日本語に訳しているものがキャッチコピーとして宣伝されています。
ボジョレーヌーボーのその年の評価はキャッチコピーを見ることでわかるのです。
以下にそのキャッチコピーを見てみましょう
●ボジョレーヌーボーの過去のキャッチコピーが秀逸?大げさ?
過去のキャッチコピーから、ボジョレーヌーボーが毎年どんな風に評価されているのか見てみましょう。
2016年 エレガントで酸味と果実味のバランスがとれた上品な味わい
2015年 我がワイン人生最良のヌーボー
2014年 エレガントで味わい深く、とてもバランスが良い
2013年 みずみずしさが感じられる素晴らしい品質
2012年 ボジョレー史上最悪の不作だが、品質は良く健全
2011年 出来が良く、豊満で絹のように滑らかな味わい
2010年 今年は天候が良かったため、昨年並みの仕上がり。さわやかでバランスがよい
2009年 50年に1度の出来映え
2008年 豊かな果実味と程よい酸味が調和した味
2007年 柔らかく果実味が豊かで上質な味わい
2006年 昨年同様良い出来栄え
10年分紹介しましたが、2012年を除くすべての年で絶賛されていますね。
これほど毎年高評価を受けているボジョレーヌーボーですが、不作な時は正直に評価にあらわれるようです。
そう考えると、出来が悪いのに、私たちに買わせようとしてわざと高評価をつけているというわけではなさそうですね。
キャッチコピーが大げさなのではなく、基本的に毎年美味しいボジョレーヌーボーが出来上がるということではないでしょうか。
ボジョレーヌーボーが日本に到着すれば、ニュースでも取り上げられます。
評価についてもアナウンサーが毎年述べていますので、注目してみてください。
●ボジョレーヌーボーの賞味期限はいつまで?
ボジョレーヌーボーの賞味期限は2~3か月程度といわれています。
一般的な赤ワインと違って風味を楽しめる期間は短いのでご注意を。
その理由としては、ボジョレーヌーボーに使用されている葡萄の品種とボジョレーヌーボーを作るときの製法にあります。
ボジョレーヌーボーに使用されているのはガメイ種という品種のブドウなのですが、この品種は熟しすぎない方が美味しいとされています。
さらに製法ですが、ボジョレーヌーボーはブドウを潰さずに発酵させ、短期間でワインに仕上げます。
この方法を使うことで渋みの少ない飲みやすいワインができるのです。
ワイン初心者にもおすすめの一品。
熟成させればさせるほど高級になっていく一般的なワインと同じように寝かせてしまうと、たちまち風味が落ちてしまい、せっかく買ったボジョレーヌーボーが台無しに。
爽やかでフルーティーな、ボジョレーヌーボー特有の味わいを存分に楽しむためにも、できることなら年内に飲み切ってしまいたいですね。
●ボジョレーヌーボーの保存方法は?未開栓のときは
購入してすぐに飲むのならいいですが、しばらく保存しておく場合も考えられますよね。
11月の解禁日が終われば、年末にクリスマスや年越しがあります。
そんな大きなイベントのときにボジョレーヌーボーを飲んで楽しみたいといった方もいることでしょう。
未開栓のボジョレーヌーボーを保管するなら冷暗所で。
家庭では冷蔵庫での保管が最適です。
光に当たると酸化してしまいますので、新聞紙などにくるんで寝かせておくとより良いですね。
適切な温度湿度は以下の通りです。
温度13~15℃
湿度70%前後
新酒なだけに、できるだけ早く飲みたいところですが、こうして保管しておけば、品質の劣化を防げます。
●まとめ
ボジョレーヌーボーは毎年キャッチコピーが大げさで、本当にその評価に見合った出来栄えなのか疑問に思う方もいらっしゃることでしょう。
しかし、不作な時は不作だとはっきり評価されていますので、キャッチコピーは大げさではなく、信ぴょう性のあるものということが分かりました。
今年はどんなキャッチコピーがつけられるのかとても楽しみですね。
解禁日になったらボジョレーヌーボーを購入して、ぜひフレッシュな味わいを楽しんでください。